ふたり暮らしで、StaubのLa Cocotte de GOHAN(ラ·ココット·デ·ごはん)、通称「ごはんココット」のMサイズを愛用しています。ごはんココットでごはんを炊くと、美味しくて美味しくて、お米を食べる機会が増えました。そこで、1年半くらいごはんココットを使ってきた経験を踏まえ、お鍋で美味しいごはんを炊く方法をご紹介します。
炊飯器は持っていません
ごはんを炊くときは、いつもストウブのごはんココットを使っています。と言っても、それはここ数年の話で、実家は炊飯器派でした。
お鍋で炊くのはめんどくさそう、タイマーや保温機能がないから不便、と思う方も多いと思いますが、慣れると簡単です。かかる時間も、電器釜の高速炊き並に早いです。
たしかに自動ではないので、火加減や時間を自分で確認しなくてはなりません。また、保温に関しては、ストウブなどの保温性が高いお鍋を使えば、すぐに冷めてかたくなるようなことはありませんが、電気釜のように何時間も保温状態にするのは厳しいです。
それでも、これらを大きなデメリットと感じない限り、ご飯をお鍋で炊くのは良いものですよ。
おいしいご飯を炊くために
ストウブに限らず、土鍋や文化鍋など、火に直接かけて炊くご飯は、上手に炊けると、みずみずしくて、一粒一粒が自立していて、本当に美味しいです。
ただし、「上手に炊けると」と書いたように、火加減を間違えると、同じお米とは思えないくらい味が落ちます。火加減が肝心なのです。
それに加え、おいしいご飯を炊くためには、お米の洗い方と適切な水の量も大切です。これは何度も失敗した経験から、実感していることです。
新米、完璧な洗い方、完璧な水の量と火加減、と好条件がそろった日には・・・!とびきり美味しいごはんが炊けます。二人で2合を食べきってしまうほど、おいしく炊けます。
では、まずお米の洗い方のポイント
- お米は勢いのある水で洗う
- 洗ったお米は水を切ってしばらくそのままにする
- すぐに炊かない場合は、水を切ったお米を冷蔵庫へ
共働きなので、ごはんを食べる日は、朝、でかける前に準備をしています。
朝、まずお米を洗います。お米の洗い方には1つこだわりがあります!瀬尾幸子さんの「ラクうまごはんのコツ」という本に学んで、お米を研ぐ際、蛇口から出る水量を最大にして、ザーっと勢い良く入れます。最初にこれを実践した時、おいしくなったような気がして、以来ずっとそうしています。
細かな順序としては、次のとおり。
- 勢い良く水を入れてすぐに水を切る
- 水なしのまま、右回り、左回り、各10周くらい研ぐ(例:右5、左5、右5、左5)
- そこにまた勢い良く水を入れる、すぐに濁るので、速やかに水を切る
- 最後にもう一度水を入れてさっと研いで、水を切る
このようにして洗って水を切ったお米をココットにいれます。そして鍋ごと冷蔵庫に入れます。
以前は、お米が水に浸かった状態で冷蔵庫に入れていました。しかし、土井 善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」という本を読んで、「洗い米」という手法(?)を知り、水は加えずに冷蔵庫に入れるように変えました。
「洗い米」というのは、洗ったお米の水を切って、そのまま少し置いておくと、お米が表面についていた水分を吸い込んで白くふっくらきた、その状態を言うそうです。お米を水に浸したままにすると雑菌が増えるし、お米は洗うだけで、その表面に残った水分で十分な水分がお米にしみ込むので、洗ったあとは水を切ったままで良いそうです。
夜、仕事から帰ってきたら、冷蔵庫に入れておいたココットを取り出し、水を加え、火にかけます。
すぐ食べる際は、お米を洗ってから30分ほど洗い米の状態で置いておき、それから水を加え、火にかけます。冷蔵庫に鍋を入れるスペースが無い場合は、洗って水を切ったお米をポリ袋やタッパーに入れて冷蔵庫に入れておけば良いと思います。
次に、加えるお水の量のポイント
ちょっと前までは、ごはんココットに付属されていた「炊き方」に従って、炊くお米と同じ分量の水を入れていました。例えば、お米2合に対してお水は360ml。
しかし!今は違います。今は、お米よりも少し多めの水を入れるようにしています。具体的には、2合に対して、390~400mlです。
お米と同じ量の水を入れる方式でうまく炊けない日が続いたため、試しに水を大めにしたところ、大成功したのです。以来、390~400mlで試していますが、失敗する確率が減りました。
出来が安定しているので、我が家では、2合に対して、390~400mlという分量で今のところ落ち着いています。
ただし、コンロの火の強さ等で条件が変わると思います。まずは2合に対して360mlで試してみて、うまくいかなければ水を少し増やしていき、ご自分の好みの炊き上がりになる水分量を探るのが良いと思います。
最後に、お鍋を火にかける際のポイント
- 最初はふたをせずに、中火にかける
- ふつふつしたら、弱火に変えて10分
- しっかり蒸らす
所要時間は約30分です。
最初は、ふたをせずに、中火にかけます。ここで強火か弱火にしてしまうと、失敗します!
そして、ふつふつしてくるまでそのままにします。
ふつふつしてきたら、全体がふつふつするまでそのままにしておきます。全体がふつふつしたら、スプーンやしゃもじでさっとお米をひと混ぜし、蓋をします。これまでの経験から、この段階であまり急いで次のステップに行ってしまうと、ご飯が硬くなる傾向があると思います。なので、ふつふつし始めたら、少しそのまま全体をふつふつさせてから蓋をするようにします。
蓋をしたら、ここで弱火にし、タイマーを10分でオンにします。
10分たったら、火を止めます。でも蓋はあけず、そのまま10分ほど蒸らします。
しっかり蒸らしたら、ふたを開けて全体に空気が触れるようにやさしく混ぜます。
出来あがり!
基本的には以上の流れになりますが、お鍋とコンロの大きさや、お米の固さなどの好みなどによって火にかける時間は多少変わってくると思いますので、色々と試してみて下さい。
Staubのラ・ココット・デ・ゴハンは2サイズあります
Sサイズ(1合):
ひとり〜ふたり用、毎日炊きたての一合を召し上がりたい方におすすめ。
Mサイズ(2合):
具がたくさん入った混ぜご飯などを作るときにも便利なサイズ。ぎりぎり3合もいけます。
ストウブのオフィシャルサイト(ツヴィリング J.A. ヘンケルスの公式通販ショップ)(楽天にもZWILLING J.A. HENCKELS楽天市場店 有り)では、お得なセットが出ているときもあります。
ごはんココットのレシピ本
staub La Cocotte de GOHAN ストウブ「ごはんココット」レシピ
若山曜子
でも、実際に私が一番よく使っている小さいStaub用のレシピ本は今泉久美さんのこれ(下)です!!ごはんを炊くだけでなく、野菜を蒸したり(とくに蒸したじゃがいもで作ったポテサラは最高!)、茶碗蒸しを作ったり、この本を参考にして色々挑戦しています。背表紙の写真の鶏肉ごはんが絶品です!
今泉久美
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最後に
ご飯ココットを使うようになって、白米を食べる機会が増えました。上手く炊けた日はどんな手順でやったら上手くいったのか、硬くなってしまった日はどの段階で間違えたのか、反省会を繰り返しながら使っています。そして、やっと自分好みの炊き上がりになる火加減や水加減がわかってきました。
これから購入を考えている方へ。Mサイズだと炊き込みご飯などの具入りのものも作ったり、大きいじゃがいもを蒸したりと、用途が広がります。ごはんを炊くだけでなく、色々な料理に使ってみたいと考えている方には、大きいサイズをおすすめします。