愛育病院での検診から出産(麻酔分娩)までにかかった費用の自己負担総額は、約60万円でした。どの病院のウェブサイトにも出産と入院にかかる費用については表記がありますが、検診にかかる費用が総額でいくらくらいになるのか、という情報はありません。参考まで、私の愛育での検診と出産にかかった実費をまとめました。
出産までの検診や検査でかかった費用
私の場合は、総額約12万円となりました。
ただし、私は37週目で出産したので、検診は36週目が最後でした。また、上記にはオプションだったクアトロテスト(検査費:22,500円+結果聞く際の診察料:3,000円)と、麻酔学級(受講料:2000円)の費用も含まれています。
もし私がクアトロテスト及び麻酔学級を受けていなかったら、10万円弱で収まっていた計算になります。また、もし私が40週まで検診を受けていたら、追加で1万〜2万かかっていたと思われます。ということで、愛育病院での検診・検査等のにかかる総額は、10万円前後になると思われます。
妊婦健診は自治体のチケットで大体賄われるものと思っていましたが、病院によっては自己負担がかなり発生します。以下、毎回支払った額を一覧にしました。
診療費 | 助成 | 合計 | |
---|---|---|---|
初回(9w) | 診察料(6000) 検査料(24820) その他(4000) | 14250 | 19570 |
2回目(11w) | 診察料(3000) 検査料(4000) | 5070 | 1930 |
3回目(15w) | 診察料(3000) 検診料(5000) クアトロテスト(22500) | 5070 | 26110 |
4回目(17w) | 診察料(3000) *クアトロテストの結果の説明 | 無し | 3000 |
5回目(20w) | 診察料(3000) 検診料(5000) 精密超音波検査(21410) | 10370 | 19040 |
6回目(24w) | 診察料(3000) 検診料(5000) 検査料(9940) | 5070 | 12870 |
7回目(28w) | 診察料(3000) 検診料(5000) 精密超音波検査(7000) | 5070 | 9930 |
8回目(30w) | 診察料(3000) 検診料(5000) | 5070 | 2930 |
9回目(32w) | 診察料(3000) 検診料(5000) | 5070 | 2930 |
麻酔学級 | 受講料(2000) | 無し | 2000 |
10回目(34w) | 診察料(3000) 検診料(5000) | 5070 | 2930 |
11回目(36w) | 診察料(3000) 検診料(5000) 検査料(16370) | 5070 | 19300 |
診察料が高い
愛育病院は、診察料として毎回最低3000円かかるところで費用がかさんできます。東京都の助成のチケットを使えば、一度に5070円カバーされます。診察と検査等がそれ以内又はほぼ同額で収まれば良いのですが、愛育で受診すると確実に毎回オーバーします。
診察料を節約する方法の一つは、検診を愛育クリニックで行うことです。そうすると、診察料は愛育病院より1000円安い2000円となります。
またオープンシステムとセミオープンシステムというものを活用する方法もあります。前者は診察は全て提携の診療所で行い、分娩のみ愛育病院で行うもの、後者は34〜36週目からは愛育病院で行うが、それまでは提携の診療所で行うシステムです。愛育病院よりも通いやすい提携診療所が自宅付近にあれば、交通費や時間も節約できますし、毎回の診察料が3000円以下になるケースが多いのではないかと思います。
出産と入院にかかった費用
次に出産と入院にかかった費用です。私の場合は総額約122万円でした。内、42万円は出産育児一時金で賄われ、その他にも自分が入っている保険組合から付加給付があったので、自己負担は、50万円強(麻酔分娩・4人部屋の場合)となりました。自然分娩の場合、そこからマイナス20万円、個室を選べばその分追加料金が上乗せになります。
ちなみに愛育病院では、分娩申し込みをする際に、入院申込金(デポジット)として20万円支払います。上記の50万円には最初に支払った20万円を含んでいます。
私は麻酔分娩を選択したので、自然分娩よりも20万円多くなっています。麻酔学級を受講しない場合は、25万円となるので、麻酔を検討している方は受講することをお勧めします。(麻酔分娩の体験については以下の記事にまとめています。)
2019年4月1日より出産と入院費が上がるらしい
先日1ヶ月検診で愛育病院に行った際に会計カウンターにあったお知らせによると、2019年の4月1日から、出産セット料金が廃止となり、平日時間外及び休日に出産となった場合は2万円加算され、新生児管理料も5,000円値上げになる(現在30,000円のところが35,000円に)とのことでした。
最後に
愛育病院での出産にかかるコストについて、まとめました。入院費については、各病院のウェブサイトに記載があるので、比較をしたり、だいたいの予算を把握することができます。しかし、盲点となるのが検診でかかる費用です。入院までに10回くらいある検診にかかる費用が、病院によって結構差があるのです。
「セレブ病院」と言われたりして高額なイメージがある愛育病院ですが、麻酔分娩の20万円を差し引けば、愛育病院での出産費は都内の他の病院と比べてめちゃくちゃ高い、というわけではないことがわかります。ただし、検診の費用は高めかもしれません。
出産を終えてから全てのレシートを見直し、検診から出産にかかった総額を把握しました。思っていたよりも高額、というのが正直な感想です。それでも、快適な麻酔分娩でしたし、とっても綺麗な病院で毎回検診が受けられるし、入院中のご飯も美味しかったし、全く後悔していません!麻酔がもっと手頃な選択肢になれば尚良いと思います。