都内在住で、35歳未満で、不妊かもと思っている方、東京都では不妊検査等助成する制度があることをご存知でしょうか?平成30年度から、法律婚のみならず事実婚のカップルも対象になりました。私は35歳になる直前にこの制度について知り、かけこみで検査をはじめました。
東京都不妊検査等助成事業を活用する
東京都は2017年に不妊検査等助成事業という、条件を満たせば最大5万円まで不妊検査と一般不妊治療の費用を助成する事業を開始しました。
*助成の条件や詳細は毎年更新されているようなので、必ず最初情報を東京都のウェブサイトで確認してください。(東京都のページはこちら→不妊検査等助成)
平成30年度(2018年度)の対象者の条件は以下となっています。1から3のすべてに該当した場合のみ、助成を受けることができます。
申請の際、必要になる書類
自分で用意する書類と病院に書いてもらう書類の他に、住民票と戸籍謄本が必要になります。
・不妊検査等医療費助成申請書(申請者・配偶者が記入)
・不妊検査等助成事業受診等証明書(医療機関が記入)
・住民票の写し(申請日から3か月以内に発行されたもの)
・戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)等(申請日から3か月以内に発行されたもの)
通常病院に文書作成を依頼すると、発行手数料がかかります。私が通っていた昭和医大では、3000円文書作成代がかかり、受取りまで1ヶ月くらいかかりました。
検査を受けようかなと思ったらすること、考慮すると良いこと
実際に検査に通ってみて思ったことです。
1.通いやすい病院を探す
検査は一度では終わらず、何度も通うことになります。なので、自分にとって通いやすい病院を選ぶことをおすすめします。
東京都の不妊検査等助成事業の概要というページには、「都内で不妊検査と一般不妊治療を実施している医療機関」というリストを公開しています。ここから近所の医療機関を探たり、すでに通ったことがある婦人科があれば、そこに問い合わせてみると良いでしょう。
2.自分のスケジュールを確認する
上に書いたとおり、検査が始まるとしょっちゅう病院に通うことになります。生理の周期に合わせて、生理前、生理後、排卵日付近、とそれぞれの時期に行う検査があるためです。全ての検査をするのに、最低でも月経1周期以上の時間がかかります。
そこで、検査開始から数ヶ月は頻繁に且つ柔軟に通院することを想定して、それが可能かどうか、スケジュールを確認します。
もちろん、一気に検査せず、何ヶ月もかけてタイミングを見ながら通院することも可能です。私は集中的に検査を進めていきたかったので、最初の月は週1のペースで半日の有休をとり、通院しました。
3.過去2回分くらいの生理の記録があると良い、できたら体温の記録も
検査をはじめるにあたり、問診で生理周期や避妊していない期間などについて聞かれます。アプリなどを活用し、自分の最後の生理日や周期を把握しておくと良いです。
できれば、2ヶ月くらい基礎体温を測って記録をつけておくと、お医者さんにとっても有益な参考情報になると思います。
どちらも問い合わせ時に必須と言われない限り準備する必要があるはありませんが、なるべく時間をかけずにスムーズに検査を進めるためには用意しておいた方が良いと思います。
とはいえ、それを準備する為に検査を後回しにするより、早く検査を始めた方が良いと思います。
4.検査に通う意志が固まったら病院へ
検査を受ける病院を決めたら、まず問い合わせて見てください。大きい病院の場合は紹介状が必要な場合があったり、紹介状がないと別途手数料がかかったりします。
私が通っていた昭和大学病院は、紹介状無しだと別途税抜き5000円かかりました。
ちなみに、生理前、生理後、いつでも検査開始できます。生理前も生理後もその時にしかできない検査項目があるからです。通う前に問い合わせてみると良いですが、出血していない時期であれば可能かと思います。
最後に
都内に住民票があり、カップルの女性が35歳未満の方で、不妊かもしれないと思っている方、東京都の不妊検査等助成事業を活用すれば、自己負担をおさえて検査を受けることができます。
私は検査途中で自然妊娠に至り、その時点でまだ夫が検査を受けていなかったので、この制度を利用することはありませんでした。というか、申請したものの、「夫婦ともに助成対象の検査を受けている」という要件を満たしていなかったので却下となりました。
私は妊娠に至るまでに、超音波検査、内分泌検査、感染症検査、卵管疎通性検査、などの検査をし、そこまでで大体2万円かかりました。これら以外にも検査項目はありますので、続ければ続けるだけ費用はかさみます。
要件を満たせば、最大5万円まで助成を受けられますので、悩んでいる方はぜひ一度チェックすることをおすすめします。