Codecademyは無料でプログラミングを学べるサイトとして有名ですが、実は無料コンテンツだけでなく、有料コンテンツもあるのをご存知ですか?
有料コースの最大のメリットは、課題の提出が修了条件にあることで、提出した課題に対してプロがチェックしてフィードバックをしてくれるという点です。また、課題提出など必要条件を満たせば、勉強したことを証明する修了証を得ることができます。
先日私はSQLの6週間の有料コースを受けてみました。SQLとはデータ分析の際に使う言語です。最後のプロジェクトも提出し、修了したので、勉強してみた感想を述べます。
有料コースが無料コースと違う点
有料のパッケージコース(Pro Intensive)は、$199で販売されています。日本円にすると約2万円。無料コースとの主な違いは以下の3点です。
1. プロによる添削
最後にプロジェクトを提出すると、プロの開発者が見てくれてコメントをしてくれます。自分がどの程度のレベルでプロジェクトを達成できたのか、良かった点、改善すべき点などわかり、励みになります。
2. 他の受講者との交流
同じコースを受講している人たちとSlackというツールを通して交流することができます。Moderatorと呼ばれるCodecademy側のスタッフもそのグループに入っていて、何か質問があればSlack経由で聞くことができます。(私は結局一度も使いませんでしたが・・・)
3. 修了証
コースのすべてのコンテンツ(レッスンやプロジェクト)を全てクリアすれば、最後に修了証がもらえます。最後のプロジェクトは、実際にある企業のデータを使ったリアルなプロジェクトなので、それなりの完成度を目指せばポートフォリオに使えるクオリティになります。
SQLを学ぶ、6週間コース
私が受講したのは、「Learn SQL from Scratch」という$199の6週間コースです。学習コンテンツはWeek 1からWeek 5まで整理されていて、そのスケジュール通りに進めていけば、期間以内にすべて終えることができます。もちろん自分のペースで早く進んでも良いし、途中休憩しながら進めることもできます。
SQLのコースは以下のようになっていました。
WEEK 1: Introduction to SQL and Writing Queries
WEEK 2: Aggregate Functions
WEEK 3: Working with Multiple Tables
WEEK 4: Business Applications
WEEK 5-6: Project
各週の中でさらにDay 1, Day 2…という感じで細かくコンテンツが分かれていて、レッスン(概要の説明と練習)→クイズで理解を確認→応用チャレンジ、というのを繰り返していくイメージです。
最後の2週間(WEEK 5-6)は、プロジェクトのレビュー期間として用意されています。プロジェクトはぎりぎりに提出するとレビューしてもらえないこともあるそうなので、締め切りは守った方がよさそうです。
プロジェクト
コースを修了するためには、最後にプロジェクトを提出しなければなりません。これがそれなりに時間がかかるのですが、実践的でとてもためになりました。実際に存在する企業のデータを分析するので、SQLがどのように企業におけるマーケティングで活用できるのか、経験することができます。
プロジェクトは3つあるオプションの中から自分で選んで取り組みます。質問が用意されているので、それに答える形で、分析したデータとそこから読み取ったことをGoogle Driveやパワポにプレゼンとしてまとめます。プレゼンのスライドとは別に、データ分析の際に使ったSQLのコードをまとめたファイルも作成します。指定の場所にそれらのファイルをアップロードすることで提出完了となります。
添削の際は、プレゼンの内容及びSQLのコードの書き方についてコメントしてもらえます。
実際に受講してみて
パソコンさえあればどこにいても、学びたいことを学べるのだと実感しました。コースの1日あたりの学習量といったスケジュールも決してハードではないので、少し遅れても取り返せるペースですし、コードアカデミーのオンラインツールも扱いやすかったです。時々ネットの接続状況が悪くなって中断したこともありましたが。
無料のコンテンツが多数ある中、$199という価格設定であることについては、ちょっと高いかなという印象です。ただ、お金を払うことで、自分もちゃんと学ぼうという緊張感を持つことができるという点ではよかったと思います。また、プロジェクトを添削してもらえるとわかっていると、より良いプレゼンを作りたいというモチベーションになりました。
今回のSQL講座のように、特定の事柄についてスポットで学びたい、という時は、使い勝手の良いサービスだと思います。